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2023.05.18

ピロリ菌の検査2(除菌治療後の判定編)

ピロリ菌除菌治療後の判定について説明します。

当院で行っているピロリ菌検査は尿素呼気試験(UBT)、便中抗原法、血清抗体法です。
ウレアーゼテスト法(生検)、培養法は行っていません。
当院では確実性を重視していますので、除菌治療終了から除菌治療効果判定までの期間は、ガイドラインより長い期間を設けているものがあります。
今回は、当院で第一選択に行っている尿素呼気試験(UBT)と補助的に行っている血清ヘリコバクター・ピロリ抗体検査について説明します。

【尿素呼気試験(UBT)】
ガイドライン上は、除菌治療後4週間以降にUBTで除菌効果判定してよいことになっています。ただし、4週間で判定すると、“本当は除菌失敗しているのに除菌成功している”という結果(UBT偽陰性)になることがあります。
除菌治療終了後に判定するまでの間隔は長いほど判定精度が高まりますが、その期間が長いと、定期的に通院している方でない限り、来院することを忘れてしまったり、受診が面倒になってしまう懸念があります。胃がんになるリスクを低下させるためには、除菌治療を受けただけでは意味がなく、除菌を成功させることが大切です。よって、諸々を考慮して、当院では除菌治療が終了してから8~12週間後に効果を判定しています。

UBTを行う際に、以下の薬剤や食品を3週間以上前に休薬または他剤に変更します(自己判断での休薬は避けてください)。また検査当日の検査前は喫煙できません。
・ネキシウム(エソメプラゾール)
・パリエット(ラベプラゾール)
・タケプロン(ランソプラゾール)
・オメプラール(オメプラゾール)
・タケキャブ
・ガストローム(エカベドナトリウム)
・各種抗生剤
・LG21(ヨーグルト)

【血清ヘリコバクター・ピロリ抗体】
当院では、尿素呼気試験を第一選択に行っていますが、理由は2点、①必ずしも現在のピロリ菌感染状態を反映するものではないこと、②除菌治療後の効果判定までの期間が長いことです。血清抗体の最大のメリットは、薬や食品の影響を受けないことにあります。
血清抗体陽性のなかには、除菌治療を受けたことがないのにピロリ菌がいなくなっている“偶然除菌“が混在しています。実は、除菌が成功しても抗体が陰性化するためには年単位の時間を要します。6か月以上経過して抗体価が半分以下になっていれば除菌成功とすることになっていますが、判定に悩む場合があります。当院では除菌治療終了後、6か月以上経過後に判定していますが、1年後の内視鏡時に判定することもあります。

ピロリ菌の除菌治療効果判定で大切なことは・・・
①ピロリ菌感染の有無を診断する検査と、除菌治療効果判定する検査を同じ検査で揃えること。
②検査にもよるが、服薬内容や判定のタイミングによっては偽陽性や偽陰性が生じ得るため、服薬内容や判定のタイミングを確認する。

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