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2023.01.23

胃ポリープは切除しなくて大丈夫?

「胃ポリープは切除しなくていいのですか?」と質問されることがあります。                                                                                                                                       

お答えします。

 

そもそもポリープとは?

広義には、ポリープは粘膜から隆起したものの総称です。

ポリープというと、良性のものから癌まで幅広く含んでいます。

ただ、ポリープというと良性のもの(狭義)、良性でないものは癌ということが一般的です。

 

今回はポリープの中でも、胃ポリープに関してご説明いたします。

内視鏡を行うとよく見られるのは、胃底腺ポリープと過形成性ポリープです。

 

①胃底腺ポリープ

基本的にヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)がいない胃にできるポリープです。逆に言えば、胃底腺ポリープはピロリ菌がいない証拠になります。内服薬によっては胃底腺ポリープが増加したり増大することがありますが、明らかな原因は不明です。

胃底腺ポリープが癌化するという報告もありますが、報告されているという程度と考えてよく、その頻度は極めて低いので心配しなくてよいです。よって、基本的に生検(病理検査)も行いません。

 

②過形成性ポリープ

過形成性ポリープの多くは、ピロリ菌に感染している胃に発生します。ピロリ菌を除菌すると過形成性ポリープが小さくなったり消失することがあります。

ほとんどは良性のままですが、稀にがん化することがあります。がん化率は、大きさ2cm以下で0.51.8%2cm以上では4.88.2%との報告があります。過形成性ポリープは経過観察を必要としますが、そもそもピロリ菌に関している(感染していた)胃に発生することが多いため、いずれにしても年1回の胃カメラをおすすめします。

 

さて、掲題の「胃ポリープは切除しなくて大丈夫?」です。

胃底腺ポリープを切除することは基本的にないと思ってよいです。

過形成性ポリープも基本的には経過観察でよいのですが、稀に切除することがあります。2cm以上で増大傾向を認めるもの、がん化の可能性があるもの、出血しやすいものなどが切除の適応です。

ほか、腺腫というポリープも切除の対象になる場合があります。

 

~まとめ~

胃ポリープ(狭義)で内視鏡的切除の対象は?

・増大傾向あるいは、がん化を疑う過形成性ポリープ

・増大傾向あるいは、がん化を疑う腺腫

こうみると、胃ポリープで切除対象になるものは、そう多くないことがわかります。

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